一般的なお米の作り方

出典:Wikipedia

どうも、Yutaです!

今年は間に合わなかったのですが、来年には土地を借りてお米を自給したい。

ということで、作り方の予習をしました。

色んな方法があるので、あくまでも私が見聞きしたりした方法を、私自身の備忘録も兼ねて記事にしました。

随時、加筆修正していきたいと思います。

一般的な米の栽培方法

今回、田植えだけを経験させてもらいました。

しかし、「米」は、「八」「十」「八」が組み合わさって作られた漢字だという説があるように、非常に多くの手間暇が掛かるようです。

自分用の備忘録として、栽培方法を記載します。

種籾の選別

中身が詰まった種籾は、統計的に発芽率も生長も良好だそう。

なので、中身が詰まった種籾(つまり比重の高いやつ)だけを選別するのです。

その方法の1つが、塩水選 (えんすいせん)

塩水選

出典:自然栽培 天神自然農園

種類 比重 水:塩 備考
うるち米( ( のぎ) なし) 1.13 1ℓ:210g 生卵が横になった状態で浮き、水面から少し出ている程度
うるち米( ( のぎ) あり) 1.10 1ℓ:160g 生卵が縦になった状態で浮き、水面から少し出ている程度
もち米・陸稲( ( のぎ) なし) 1.08 1ℓ:130g 生卵が底で立つ程度

*水1ℓに対する塩の量は、あくまでも概算です。使用する水や塩などによっても微妙に変わってきます。

*沈んだ籾を種籾として採用します。

*塩水選のあとは、種籾を十分に水に晒し、塩分を抜きます。

塩の代わりに田んぼの泥を使用する方法もあります。水に泥を溶かしていき、生卵や比重計を使用して狙った比重の水溶液を作ります。

種子消毒

健康な苗を育てるため、種籾の消毒を行います。
*稲に多い病気(いもち病、バカ苗病 etc.)を防ぐ。

以前は農薬を使ったりしていたようですが、近年ではお湯でも十分効果が見込めるということで、温湯浸法主流らしいです。

温湯浸法

  1. 乾籾、または塩水選後1時間以内の物を使用。
  2. 60℃の湯に10分間、または58℃のお湯に15分間浸す。
    *全ての種籾に均一にお湯が当たるように、撹拌をすること!
  3. 終了後,ただちに種子を水で冷却する。

出典:自然栽培 天神自然農園

浸種・催芽

種籾の発芽準備を完了させ、発芽のタイミングを揃えるために行う作業。

  1. 温湯消毒した種子が乾かないうちに、11〜12℃の水を準備する。
  2. 毎日水を入れ替えながら、7〜9日間水に浸す。
  3. 30〜32℃位のお湯に、1mmくらい芽が出るまで浸す。(15〜24時間程度
    *1mmくらい芽が出た状態を、「ハト胸状態」と呼ぶそうです。

*品種によって適当な水温や浸水期間は多少変わります。

出典:素人が趣味で始めた自然農お米作り

浸種には、『積算100℃』という考えが昔からあり、10℃の水なら10日間、20℃の水なら5日間浸すということが慣行的に行われていました。

しかし、温湯消毒をした場合には、上記条件を逸脱すると発芽率が大きく低下する可能性があるようです。

播種・育苗

機械で田植えをする場合

専用のプレートの上に播種します。

播種後3週間前後、苗が15cm位の時に田植えをします。

出典:MINORU agri-style.com

手で田植えをする場合

播種する場所は特に選びません。

田植えの時期も、そんなにシビアではありません。

出典:無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、自給自足Life。~持続可能で豊かで自然な暮らしの分かち合い~

田植えの準備

田起こし

荒く土を耕します。

土中に空気を送り込むと共に、雑草や稲藁などを漉き込みます。

畔塗り

田んぼの畔に穴が空いて(モグラや野ネズミやザリガニ等が原因)水が漏れる可能性があるため、田んぼの泥を畔に塗り付けます。

代搔き

田んぼに水を溜め、再度耕します。

田んぼを平らにすること、土の塊を細かく砕いて田んぼの表面に泥の層を作ること、雑草を抜くことなどが目的です。

 

田植え

株間30cm前後(人や機械によってまちまち)の間隔で植えていく。

*これは私ではありません。笑

除草

田植えが終われば、雑草との戦い。

雑草に栄養分を取られるという理由もあるが、機械で収穫する時に雑草まで収穫してしまうという問題も大きい。

除草剤を使う場合もあるし、手作業で行う場合もある。

間断潅水・中干し・落水

稲の根に酸素を送るため、間断します。(水を抜いて土を乾かす)。

で、また潅水 (かんすい)
*潅水・・・水を注ぐこと。

上記を繰り返しつつ、稲の分けつ(茎の数)が増えてきたら、中干しをします。

方法は、間断と一緒で、水を抜いて土を乾かすこと。

これにより、過剰な分けつが抑制されて大粒の米を収穫できたり、稲の背が伸びるのを抑えて倒伏のリスクを下げたり、色んなメリットがあるらしい。

中干しは幼穂が付くまで続け、その後は再度潅水をします。

いよいよ収穫の時期が迫ってくると、1〜2週間前に落水(水を抜く)します。

これは、田んぼがぬかるんでいたら収穫しにくいからです。

稲刈り・乾燥・脱穀・脱稃 (だっぷ)

機械を使用する場合

    1. コンバインで収穫する。(この機械1台で、稲刈りと脱穀が可能!)

      出典:WIKIMEDIA COMMONS

    2. 籾を乾燥機で乾かす。

      出典:Wikipedia

    3. 脱稃 (だっぷ(籾殻を外すこと)して、玄米にする。

      出典:Wikipedia(籾すり機)

      出典:Wikipedia

 

手作業でする場合

  1. 鎌で稲を刈る。(稲刈り)
  2. 稲を束ねて、天日で乾かす。(乾燥)

    出典:Wikipedia

  3. 稲穂から籾を取り外す。(脱穀)

    出典:くぼたのたんぼ(千歯扱き)

    出典:Wikipedia (足踏み式脱穀機)

    日本史の教科書にも登場するこれらの器具。意外に古民家に残っていることも多いです。

  4. 脱稃する。

    出典:くぼたのたんぼ(木摺臼)

    こんな風に、臼で摺ったりしていたらしい。この作業はかなり大変そう。。

 

 

と!いうことで、長々と書きましたが、私が見たり聞いたりした一般的な稲作の大まかな流れはこんな感じ。

機械で色んな工程が自動化されたことで、昔に比べると相当楽になっただろうけど、それでも育苗とか水の管理とか、手間暇かけて育てられています。

御飯に感謝!!

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