どうも、Yutaです!!
今年で3度目の、種から育てるトマト栽培。
今年は絶好調で、わずか2ヶ月で着果しました!
しかし!!!問題発生!!!
無肥料・無農薬での栽培を理想としていたのに、トマトにまさかの肥料過多の症状が現れました。
栽培記録の一環として、経緯を記事にしたいと思います!
3/15 温室を作る
トマトの発芽条件(温度)は?
発芽は10~35℃の範囲内で行われますが、最適温度は20~30℃です。
(参考:タキイ種苗)
との事!
20℃以上の温度をキープ(夜間含む)出来れば、発芽環境としては上々なようです。
高知県土佐町の最低温度の年間推移は?
これ、土佐町のどこで計測しているのか分かりませんが、我が家の畑とは少し温度の乖離がありそうです。
ただ、どちらにせよ3月は温度が低すぎて、種まきは無理っぽい。
とは言え、なるべく早くトマトを収穫するためにも、早く種を蒔きたい!
という事で、温室を作って4月に種を蒔く事に!
温室を作る
作戦はコチラ!!
熱源・・・生ゴミの発酵&太陽光
保温・・・ビニールハウス
作ったのですが、写真を撮ってなかったので、絵で説明します。
都会にもあるような、ブロック塀で仕切られた細長い畑。
花壇と言っても差し支えないでしょう。
そこに、こんな感じで温室を作りました。
ポイントを箇条書きにします。
ブロック塀の周囲に溝を掘り、枯草・生ゴミを詰めた。
→畑の土に高低差を作ることで、土中の透水性と通気性の向上を期待した。(高い所の水分が、土中を通って低い所、つまり溝の部分に流れ出す。これにより、土中に水の道ができて、水が無くなった後には空気の道となる。)
→生ゴミは水分が多いため、枯草によって水分を調節してもらう事を期待した。
→生ゴミと枯草だけでは発酵が遅いため、時折米ヌカを加えて発酵を促進させた。
→生ゴミと枯草を溝に入れる事により、発酵を促す微生物達が畑の土へと入りやすくなることを期待した。(微生物と植物の根は共生関係にあるため、土中に微生物が存在している事は超重要!!)
→溝を掘る事により、水はけを向上させると共に、溝に枯草等を詰める事によって、溝が土で埋まるのを防ぐ事を期待した。
等々
鶏糞等の分解されやすい材料ではなく、生ゴミが主材料だったためか、さほど発酵熱が出ている様子は無く、もちろん湯気が上がる事も無し。
手を突っ込んでみると、ほ〜んのり温かいと感じる事もある程度。笑
4/7 種を蒔く
温室の発酵熱はさほど期待できませんが、ビニール(買ったものではなく、廃材を利用)を張ったので、それだけでもまずまず温かい。
という事で、種まき!!
KAOが手伝ってくれました!
種取って、
種撒いて、
飾り付けして、(笑)
最後に、そ〜っと水やり!
6/6 開花
種蒔きしてから収穫まで4ヶ月位という情報等もある中で、まさかの2ヶ月で開花!!!(既に緑の実が付き始めている場所もあります!)
もうね、嬉しくて仕方有りませんよ。
まだ6月ですよ!?
例年なら、9月頃に結実し、数個収穫出来るかどうか、というレベルです。笑
しかも、今年の茎は親指程の太さ!
こんな力強いトマト、育てたことがありません!
あー、幸せ!(T T)
6/13 栄養過多の症状現る!
毎日毎日観察しているのですが、トマトに何か違和感が。。。
どうです?分かります!?
ココッ!!!
調べてみた所、「樹ボケ」と呼ばれている症状だそうです。
肥料過多(特に窒素)の時に起こりやすいらしい。
本来、花の先には花しか付かず、ブドウのように実が付くはずなのです!
中玉トマトの鈴なりにうっとり☺️#家庭菜園 #トマト pic.twitter.com/KPNZ4BO6nc
— もぐみん@家庭菜園研究家 (@agrimichi) June 7, 2020
植物に必要な3大栄養素は、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)と言われています。
そして、窒素は茎・葉、リン酸は果、カリウムは根に作用するそうです。
窒素・リン酸・カリウムの順番さえ覚えておけば、何がどこに作用するのかは簡単に覚えられます!
バ(葉)カ(果)ね(根)!
つまり、僕のトマトは、葉に作用する窒素を多く吸収しすぎて、過剰に葉が繁ってしまったらしいのです。
たしかに今年のトマトは、茎もかなり太くて、立派です。
なぜ肥料過多に?
過去2年、同じ場所で育てているのに、なぜ今年だけ!?
原因分析等する必要もなく、理由は明確。
発酵熱を期待して溝に埋めた生ゴミ・枯草・米ヌカ!!
絶対、これが原因!!
魚の内臓とかも生ゴミに入ってたしなぁ。
名前 | 成分比 | 特徴 | ||
---|---|---|---|---|
N | P | K | ||
油粕 | 5〜7 | 1〜2 | 1〜2 | 有機を代表する窒素肥料。ボカシ肥の材料にも。 |
発酵鶏糞 | 3〜4 | 5〜6 | 2〜3 | 三要素を含み速効性で追肥にも使える |
魚粉 | 7〜8 | 5〜6 | 1 | 窒素・リン酸を多く含み野菜の味を良くする |
骨粉 | 4 | 17〜20 | 0 | ゆっくり効果が現れるリン酸肥料 |
米ぬか | 2〜2.6 | 4〜6 | 1〜1.2 | ゆっくり効果が現れるリン酸肥料。堆肥やボカシ肥の発酵促進剤に最適。 |
バットグアノ | 0.5〜2 | 10〜30 | 0 | コウモリの糞からできた緩行性のリン酸肥料。 |
ボカシ肥 | 5 | 4 | 1 | 数種類の有機物をブレンドして発酵させた肥料。材料により成分比の調整可能。 |
草木灰 | 0 | 3〜4 | 7〜8 | 果菜類の味を良くする速効性のカリ肥料。土壌の酸度調整にも。 |
有機石灰 | 0.2 | 0.1 | 0 | 土壌の酸度調整に利用。カルシウムの他、微量要素の補給にも。 |
(出典:やまむファーム)
見てください。このトマトの根っこ。
生ゴミに向かって一直線に根っこが伸びています!!
発酵熱のために使った生ゴミ達。
まさかこんなにもトマトに栄養分を供給するなんて。
ちなみに、このトマトは引っこ抜いて、痩せ地に移植しました。
移植せず、スコップで根を切るという対策もあるようです!!
肥料過多って、ダメなの?
やっぱり良くないです。
例えば、こんな理由で。
特にこの3つ目!
今では有名になった「奇跡のリンゴ」の著者 木村秋則さん。
もしまだ読んだことが無いなら、是非この本読んでみてください!
僕はめっちゃ感銘を受けたし、感動しました。泣けました。
そして僕は木村さんの本でこの病気を知り、やっぱり無肥料で作物を作りたいと強く思うようになったのです。
この記事、分かりやすくこの病気のことに触れられています。
今後の栽培方針
「栄養分が作物に与える影響は大きい!」という事を、身をもって実感しました。
プロの農家さんは、植物の状態(葉の色とか)を観察しながら化学肥料や有機肥料の量を上手く調整し、栄養の過不足無く育てておられます。
本当に尊敬します。
この2年間、僕は雑草の堆肥等も使わず、完全無肥料での栽培に挑戦し、ハーブ類等の限られた品種は問題無く育てる事が出来ました。
しかし、トマト・ナス・トウガラシ・ピーマン等々は、上手く育たない、もしくは育ってもほとんど収穫が出来ないような状況。
今回の件で、「土の状態が整っていない(不自然)と、上手く育たない作物もある。」という仮説を立てました。
(あくまでも私なりの理解です。事実かどうかは不明です。)
という事で、今後は使っているコンポスト(生ゴミ堆肥)の土や、集めた落ち葉の堆肥等を使い、たくさん微生物がいる通気性・透水性に優れた土作りに励みたいと思います!
ちなみに、一度そういう土が出来てしまえば、その後は故意に肥料を追加しなくても作物は育ち続けると考えています(長くなるので、ここでは記載しませんが)が、その辺りも今後検証していきたいと思います!!
今回、「樹ボケ」をしてくれたお陰で、いろんな事が学べました。
物を言わない植物ですが、こういった変化を見逃さず、もっともっと植物の事を知りたいと思いました!
それにしても、何事も「◯◯過ぎる」のは良くないですね。
良い塩梅が一番!笑
以上、今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
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