どうも、先日『はじまりの家』に置いていたズボンを履いたら、内側にムカデが入っていたYutaです!
奇跡的に無傷でしたが、肝が冷えました。。
ということで、噛まれた時に慌てなくていいように、ムカデのことを調べておくことにしました!
ムカデの生態
種類
どうやら、日本には100種類以上のムカデが生息しているらしいです。
そんなにも種類がいたなんて、驚き!
本州でよく目にするのは、この2種(トビズムカデ・アオズムカデ)のようです。
*アカズムカデ(学名:Scolopendra multidens)という種が日本にいるという情報が多いですが、トビズムカデの見間違いで、現時点で日本国内でのアカズムカデの発見例は無い模様。
*オオムカデ(学名:Scolopendra subspinipes)という種は存在しないという情報がありますが、存在している模様。日本国内では、南西諸島に分布。
参考記事:なまもの日和〜沖縄の自然とムカデ飼育日記〜
トビズムカデ(学名:Scolopendra mutilans)
体長 8~15㎝程度。国内最大級で、「赤っ!」「デカっ!」と思ったらトビズムカデ。
生息数もかなり多いようです。
頭が「トビ色」なので、トビズ。それなのに、個体ごとに体色の違いがあるようで、写真2枚目のように頭と脚が真っ赤なものもいます。
こんなの見つけたら、確かに「アカズムカデ(赤頭ムカデ)」って言ってしまいそう。笑
アオズムカデ(学名:Scolopendra japonica)
体長 10cm程度。
頭と体は青みがかった色をしています。
番外編 ツチジムカデ
ほとんど地中や樹皮の裏側に生息しているため、目にすることは少ないですが、こんな奴もいます。
細長いですが、大きさは4cm程度。
毒もありますが、動きもそんなに速くないですし、家の中に侵入してくるような事はないと思うので、まぁそんなに心配はいらないと思います。
特徴
身体的特徴
1つの体節には1対の脚しかありません。
漢字で「百足」と書く通り、脚の数が多い。
上記でご紹介した2種は、21対の脚なので、合計でたったの41本!
種類によっては、100本以上脚を持つものもいます。
目が退化しているため、ほとんど触覚に頼って生活しています。
そのため、動いているものに触れると瞬時に反応します。
ムカデで注意すべきは、この毒顎!
ただの脚で、毒はありません。
食性
ムカデは基本肉食性。
ゴキブリ、クモ、カメムシ、ケムシ、ナメクジ、ミミズ等々を捕食します。
これはなかなかの働き者!!
以前、オーストラリアの農場に行ってムカデを発見した時、「Don’t kill, please.」と言われた事を思い出しました。
自然界には益虫も害虫もなく、みんな何らかの必要性があって存在しているのでしょう!
逆に、ムカデの天敵はこんな感じ。
鳥類(カラスやニワトリ等)、大型のカエル、大型のクモ等々。
習性
暗くて湿気の多いところを好みます。
性格は獰猛で、動くときはとても素早いです。
10℃以下だとじーっとしたまま動かず、気温が18℃以上になると特に活発になります。
生息場所
日中は石や倒木や落ち葉の下など。
夜になると、餌を求めて歩き回ります。
寒いのは苦手なので、冬は家の中に入ってくる事も。
当然、家の中に餌(ゴキブリ等)があれば、家に住み着きます。
寿命
意外と長生きで、1年に数回の脱皮を繰り返して成長し、寿命は約5~10年ほどです。
結構長生き!!
繁殖
超不思議な方法!!
オオムカデの生殖行動が活発化するのはだいたい5月から6月の間。この時期にオスとメスが出会って意気投合すると、オスは自分の精子が詰まった精筴という袋を排出します。メスは自分の生殖器でそれを体内に取り込んで保存しておきます。そして産卵の際にその精子を使用して受精卵を作り、卵を産み出すわけです。1度精筴を受け取れば半年ぐらいの間、数回に渡って産卵が行えるというから驚きです。
狭くて湿度のある小さな空間を巣穴とし、一度に50~80個程度の卵を産みます。メスは自分の体で卵を包み込むようにして、地面に触れないようにしたり、舌で舐めてカビや乾燥から守ったりします。このメスの行動がないと卵は無事に孵らないそうです。これは卵が孵っても幼体がある程度成長するまでは続きます。
ムカデはつがいで行動する?
これは迷信っぽいです。
ムカデは基本単独行動。
あるとすれば、繁殖期の5月〜6月。
その時だけは、オスがメスの後を追いかけるそうです!
似た生き物
虫が嫌いな人なら、細長くて脚がいっぱいあったら全部ムカデと思ってしまうかも!
間違えてしまいそうな生き物はこの2種(ゲジゲジ・ヤスデ)かな〜。
ゲジ(ゲジゲジとも言う)
ムカデの仲間。
英名は house centipede。ちなみに、ムカデは centipede。
*「centi」は、「100」や「1/100」の意味。
ムカデとは見た目が随分違うし、動きは数倍早いです。
小さな目が1000個もあって、暗闇でも見えるらしいです。笑
名ゴキブリハンターで、毒もかなり弱いため、人に害はありません。
ヤスデ
ムカデの仲間ではないけど、ゲジよりもムカデに似ています。
でも、動きが遅くて判別は容易です。
脚はムカデよりも多いので、英名は millipede。
*「milli」は、「1/1000」の意味。
触るとダンゴムシのように丸まります。(臭い匂いも出します。)
普段目にするヤスデは、1〜2cm程。日本には最大7cmの種類がいるそうです。
はじまりの家には、5cm位のババヤスデがいます。
ちなみに、以前マレーシアのボルネオ島に行った時には、10cm以上のヤスデがいて興奮しました!
ムカデに噛まれたら
毒性
ムカデの毒は神経毒。
主成分は、
・ヒスタミン →アレルギーの原因物質
・セロトニン →ヒスタミン効果倍増
・ポリペプチド →毒素の浸透をサポート
・酵素毒成分 →毒の浸透・細胞の破壊
これは蜂の毒に似ていて、強力な毒です。
症状
咬まれた場合、すぐに激しく痛み、赤く腫れてきます。重篤となることはほとんどありません。(私はまだ噛まれたことが無いですが。)
頭痛・発熱・嘔吐・痺れや灼熱感や紅斑、酷い場合には、潰瘍化やリンパ管炎やリンパ節炎などが起こる事もあるそうです。
過去にムカデに噛まれたことがある方は、アナフィラキシーショックを起こす場合もあると言われていますので、ご注意を!
ちなみに、症状は数時間で治まる場合もあれば、2週間ほど続く場合もあるそうです。
応急処置
43〜46℃のお湯で5分以上洗い流す
指で毒を絞り出しながら洗い流した方が良いという情報があったり、そうじゃなかったり。
そこは自己責任でご判断ください。
私は、多分絞り出します。
ちなみに、43℃以上のお湯を使用する理由は、以下の通り。
ムカデの毒に含まれるポリペプチドや酵素毒成分は、熱に弱い成分。これらの毒を43℃以上のお湯に晒す事で無効化できるそうです。
*43℃以下だと、逆効果だそうです!
お湯がすぐに準備できない時は、毒を出す
お湯が無い場所や、お湯を沸かすまで時間が掛かる場合には、少しでも毒を体内に入れないために、毒を排出しましょう。
方法は、指で咬傷部をつまんで毒を絞り出せと言う情報があったり、それは毒が回る可能性があるかもしれないから良くないという情報があったり。
なので、もし持っていればポイズンリムーバーで吸引するのが無難!
これが、値段もお手頃で評価も良さげ。
ムカデだけじゃなく、蚊やアブ、ハチやヘビ等にも使えるみたいなので、持っていれば安心!
塗り薬
応急処置をした後は、こんな薬を塗りましょう。
抗ヒスタミン剤やステロイド剤が入っている薬
こんな薬が効果的だそうです。
ムカデ油
これは高知に移住してきて、地元の方から教えてもらった秘薬!!
これは漬け込んでから1週間なので、まだまだ使えません。
数ヶ月漬け込むと、色も黒っぽくなり、ムカデも溶けてきます。
既に腐敗臭がしますし、これを体に塗るのはかなり気が引けます。
(追記:ちょうど1年後に蓋を開けてみると、ザリガニが死んだような腐敗臭は消えてました!しかし、まだ臭い。という事で、ムカデ油は暫定2年以上寝かせましょう!来年5月、改めて追記します。)
ムカデ油は塗ったら数時間で痛みが引くとか引かないとか。
用途も、蜂刺されやクラゲ刺されなど、幅広く効くとか効かないとか。
ムカデ自体は蜈蚣(ゴコウ)と呼ばれる漢方にもなっていて、解毒作用がある模様。効果はありそうです!
作り方は簡単。
大きめのムカデを見つけたら、それを傷付けずに瓶に入れ(ここが最大の難関)、サラダ油かゴマ油に漬け込むだけ。
ムカデはすぐに窒息死します。
ムカデを見つけた時の対処法
まぁ、普通は駆除しますよね。
でも、ムカデも意味があって存在しているはず!
私は、基本的には逃すようにしています。
駆除
冷却スプレー
殺虫剤は、人間にも害があるはず。出来れば使用は避けたいですよね。
そこでオススメなのが、冷却スプレー!
これなら、家の中も汚さずに瞬時に駆除が可能です。
熱湯
個人的にはこちらの方がオススメ。
何故なら、タダだから!笑
ヒットすれば、即死します。
逃がす
説得&リリース
最も平和的な解決策!!!
オカルト的な話ではございますが、「ムカデは話が分かるヤツ」という情報をある筋から入手しました。笑
ムカデを見つけたら、「ここには来んといてや〜。」と語りかけ、別の場所に逃がすのです。
すると、それがいずれムカデ界に広まり、ムカデが本当に来なくなるとか!!
以上、やたらと長くなってしまいましたが、ムカデの話でした!
お読みいただき、ありがとうございました!
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