どうも、Yutaです!
フルマラソンで膝を痛めてからというもの、人間にとって最も自然な歩き方・走り方を追い求めてきました。
そして、気がついたら『廃タイヤで自らサンダルを作る』というところに行き着きました。笑
という事で、「裸足生活への道 vol.4」行ってみましょう〜!!
ワラーチとの出会い
ビブラムファイブフィンガーズ(以下、VFF)でフルマラソンを走った経験を通して、「裸足で走るのが、最も理想的な走り方である」という確信を得た私。
しかしながら、記事に記載した通り、VFFは「値段が高い」「雨に弱い」。それに、環境に優しくないかもしれない(知らんけど)。
そこで、さらなるリサーチをかけた結果、行き着いたのがこの動画(世界一走り続ける民 ~メキシコ・ララムリ~)。
メキシコの山奥で生活するタラフマラ族(ララムリ)。
山岳地帯に住んでいるため、水を汲むにも山を降りなくてはなりません。
そんな生活をしている彼らは、なんのトレーニングもしていないのに規格外のスタミナを持っているのだそうです。
そして、彼らが履いていた靴というかサンダルが、超最高だったのです!!!
なんと、材料はトラックのタイヤに革の紐。しかも、手作り!!
もうね、私は唸りましたね。心の中でですけど。笑
タイヤのリサイクルは出来るし、靴を自分で作れるし、しかも裸足感覚(クッション性が無いし、開放感もある)!
塩梅ワラーチの開発
居ても立ってもいられなくなった私は、自作に挑戦!
2016年7月、材料を集めました。
バイク屋へ行って、積み上げられた廃タイヤを発見し、店主に声を掛けました。
ありがたいことに、「好きなだけ持っていってくれ」と言ってもらえました!
*近年の車のタイヤは、スチールワイヤーが張り巡らされています。これだと、刃物では切れないし、重いです。実際に試しましたが、ワラーチには不適と判断しました。
早速、タイヤを解体します。(カッターナイフでも可能です。)
で、足の型を取って、足のサイズに切り分けていきます。
次は、足の型に沿って切ります。
お次は、穴を開けます。(紐を通すため。)
次に、紐を通します。
(紐は、ホームセンターで純綿のやつを3.6m買ってきました。ざっくり、片足で自分の身長位の紐の長さがあれば足ります。)
裏側は、結び目を作って抜けないようにします。
*タラフマラ族は、動物の革の紐でこの方法を採用していましたが、私は後に改良を加えました。
どうです?だいぶサンダルらしくなったでしょ?(^^)
っていうか、実はこれで完成なのです!!!v(^^)
初代 塩梅ワラーチ
ジャジャーン!!!!
私のテンションは最高潮。
走る民と呼ばれるタラウマラ族とほぼ同じ靴を、同じ結び方で履いたのですから!
すぐに、外を走りました。
そして、すぐに不快感を覚えました。笑
でも、それを認めたくなかったので、私は走り続けました。
でもやっぱり不快。。
そうこうしているうちに、紐が切れた。。。笑
見えてきた、ワラーチの3つの課題。
- 足のフィット感
結び方によって、靴底に対して足が前に寄ったり後ろに寄ったり、右に寄ったり左に寄ったり。。さらに、紐が擦れて足も痛い。 - 鼻緒の結び目
地面と擦れるので、さすがに切れちゃいます。あと、接地時にモッコリした感触があるので不快。。 - 脱ぎ履き
毎回足首に巻きつけて結ばないといけないので、脱ぐのが億劫になる。笑
タラウマラ族は室内が土足だから、そこは関係ないのかも知れませんが。
2代目 塩梅ワラーチ
綿の紐だと、思い付いていた「鼻緒の結び目」に関する解決策を試せなかったので、2代目はとにかく「紐の結び方」「脱ぎ履きのし易さ」に重点を置いて開発。
こんなんとか、
こんなんとか!
この巻き方に到達するのに、相当色んな方法を試しました。
ちょっと歩いては解いて巻き直し、ちょっと歩いては・・・。
休日に家族で外出中に結び直していて、Akaneに何度怒られたことか。笑
でもこの2代目で、随分と快適になりました。
特に、フィット感は抜群!!
本当は初代のように、足首に紐を巻きつけた方がフィット感は上がりますが、この方法でもかなり良い感じ!
走っていても全然ズレないし、紐が擦れて痛いという事もありません!!
脱ぎ履きも、結び直す必要がないので、初代に比べたら相当楽です。
3代目 塩梅ワラーチ
さて、残る大きな問題は、「地面に擦れて靴底の結び目が切れる」問題。
これは元々、対策案がありました。
あれは確か、高校時代のラグビーの授業でした。
その時に、先生から「軍手の指先を切り落とし、ほつれないように切り口をライターで炙ってこい」と言われたのです。
すると、ポリエステルが含まれた軍手の繊維は、見事に溶けて硬化し、ほつれなくなったのです。
この経験から、「ポリエステル(orナイロン)製の耐荷重が大きい紐」を採用することにはしました。
*本当は自然に還る素材であったり、リサイクルの素材にしたいのですが。。
で、見つけたのがパラコード!!
結論から言えば、これは大正解でした。
鼻緒の所をくり抜いて、
紐を通して、末端を炙る!(これを「焼き留め」と呼びます。)
これにより、耐久性が飛躍的に向上しました。
オシャレ度もアップしましたし、ある程度シッカリした紐なのでヘナっとならず、履きやすいです!
しかし!!!
これでも時々、鼻緒部分がすっぽ抜ける。。
下の硬化させた部分がチビたり割れたりするのです。
まだまだ改良の余地はある。
4代目 塩梅ワラーチ
鼻緒が引っこ抜けてしまう問題を解決したのが、この4代目!!
どんどん洗練されてきております。塩梅ワラーチ!笑
解決方法はこれ。
まず、穴を2箇所開けて、紐を通す。
裏返して、こんな感じで紐を巻いていく。
そして完成したのが、これだ!!!
この方法を採用してから、ワラーチのトラブルは今のところ1度もありません。
自己評価はこんな感じです。
履きやすいパターン
- 履きやすさ 3点/5点満点中
ツッカケやビーチサンダルには勝てない。どうしても手を使わないと履けない。
もしくは、クロックスみたいに踵の紐を足首前方に持ってくれば簡単に履けるが、フィット感は落ちる。
- フィット感 4点/5点満点中
かなり良い。走ってもほとんど気にならない。水中だと、激しく動くと稀に脱げる。
ガッチリホールドパターン
- 履きやすさ 2点/5点満点中
初代よりは断然楽。でも、やっぱり足首に巻きつけて結ばないといけないので、頻繁に脱ぎ履きするなら結構大変。
- フィット感 5点/5点満点中
めっちゃ凄いです!足を持ち上げても靴底が足にピタッとくっついたままです。これならフルマラソンも安心。水中でも脱げないでしょう。
この4代目は、自分でもかなり満足いくレベルに仕上がっています。
フィリピンの語学留学先で、興味を持ってくれた2人と現地で作ったのは3代目でした。
家族に作ったのも、3代目だったので、これから順次4代目にしていかないと!(^^)
課題
これまでワラーチを研究してきて、かなり実用性は高くなってきましたが、まだ課題が残っています。
それは、これ。
時と場合によって結び変えたい時があるのですが、変更にちょっと時間が掛かってしまいます。もっと良い結び方を考える必要があります。
使用するタイヤにもよるかもしれませんが、強く擦れると黒くなっちゃいます。家の白い壁にタイヤを擦ったらどうなるか想像してみてください。その感じです。ペンキ的な物を塗れば解決するかな〜と思っていましたが、タイヤって塗料のノリが悪いですし、私は環境に優しい素材を使いたいので、今のところ良い案がありません。
乾いた地面ならさほど問題無いですが、湿った場所は結構滑ります。時々「スタッドレスタイヤで作ったら?」と言われますが、スタッドレスタイヤにはスチールワイヤーが入っているので、タイヤを切るのが大変。ってことで、普通のタイヤの裏面にナイフで無数の切れ目を入れてみたらどうだろうか?と考え中。
環境に配慮するなら、出来ればパラコードは使いたくありません。しかし、思い付く天然素材(麻紐、シュロ紐etc.)はどれも耐荷重性・耐久性が足りません。今の案は、古着を細く切って、それを編んだりして使うこと!これならいけそうな気がするが、まだ試していません。
めっちゃ昔の車のタイヤ(スチールワイヤーが入っていないので)、もしくはバイクのタイヤじゃないとワラーチは作れません。廃タイヤの調達先が無いので、数を作れません。。
裸足生活への道 vol.1〜vol.3 あらすじ
フルマラソン初出場(ほとんど練習せず)にて、17km地点から走れないほどの膝の痛み。
腸脛靭帯炎。 別名 ランナー膝。
色々調べ、「裸足で走るのが、最も理想的な走り方である」という結論に至りました。
フルマラソン出場2回目。
結局ほとんど練習をしなかったため、裸足的な走り方に挑戦するのはリスクが高いと判断し、普通に走る。
で、膝を痛める。笑
その後、裸足感覚の靴をリサーチ。
見つけた裸足感覚シューズ、ビブラム ファイブフィンガーズ(以下、VFF)。
なんだかんだで、ほとんど練習はしなかったけど、3回目のフルマラソンはVFFで挑戦。
なんと、膝痛くない!!!
と言うことで、「裸足生活への道 vol.4」はこれにて終了!
マニアックな記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございまいた!笑
ワラーチの事でご質問、ご意見等々あれば、ご遠慮なく連絡をください。(^^)
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