自然とテクノロジーが融合した家 桜の山農場!!(広島県三原市)

どうも、Yutaです!

今回、ひょんなことからキッカケを得て、オフグリッド等で有名な『桜の山農場』(テレビ等でも紹介されています!)へ行ってきました!!

 

桜の山農場って?

坂本家(facebookアカウントはコチラ)が営む農場。

子供6人の大家族!!

場所は、広島県の三原市!

山の上にポツンとあります。

 

コンセプト

食べるものと暮らしのエネルギーを自給するライフスタイルこそが「自分たちにできる平和活動」

 

いや〜、素晴らしい!!

僕はめっちゃくちゃ共感しました。

このコンセプトに関する私の考えは、ちょっと長くなりそうなので別の記事で書きたいと思います。

 

とにもかくにも、坂本家はこのコンセプトの元で、桜の山農場にて『地域と農場との循環を軸にした 持続可能な農と暮らし』を作っておられます!

 

具体的にどんな暮らし?

今回、桜の山農場のオープンデーに参加させてもらい、「暮らし」をテーマにしたツアーをしてもらったので、一部始終をご紹介!!!

*っていうか、桜の山農場のサイトに詳しく書かれていますので、詳細はそちらを御覧ください。笑

薪を使った生活

ガスは契約しておらず、火は全て薪で賄われています!

もちろん薪は買っておられません。

 

必然的に料理は全て薪であり、例えば、ご飯はカマドで炊いておられます。

これが、経験上最も美味い炊き方だそうです!

最初に強火で吹きこぼす→10分弱火→10分蒸らし

 

ちなみに、ここのカマドの構造はこんな感じ。煙突はありません。

 

養豚

坂本家の、多数ある生業の一つ。

新規就農者で養豚をする方はかなりレア!!

通常なら設備を作るだけでも結構なお金が必要ですが、坂本さんは山の木を切り倒して材木にするところから全て自分で行い、2年でセルフビルドされたそうです!

 

豚の飼育方法もコンセプト通り!

頭数はたったの50頭。(養豚家としては、かなり小規模だそうです。)

その理由の一つは、それ以上は飼料を自給できないから。

飼料は、地域の工場やお店からの廃棄食品(賞味期限切れや端切れ等)がベースとなっているそうです。

廃棄食品に含まれる添加物にも気を遣われており、発酵させて微生物による分解が進んだモノ(添加物でも、微生物に分解されれば無害になるというお考え)を飼料とされています。

さらに、飼料の中には薪生活の中で出た籾殻薫炭を混ぜたり(炭は超多孔質なので、体内の毒素を吸着して、糞として排出させてくれる)、山の枯れ葉に繁殖した土着菌を混ぜたり(腸内細菌を増やす)されているそうです!

 

生活環境も良くて、限られたスペースでストレス無く暮らせるのが50頭として、それ以上増やさないようにされています。
*豚も人間と一緒で、狭い環境に多頭を押し込むと、必ず弱いものイジメが起こるそうです。

さらに、足元には籾殻が分厚く敷かれています。

飼料にこだわって腸内環境が整っている豚の糞尿は悪臭が少ないらしく(豚舎には近づけませんでしたが、実際に臭いは全く感じませんでした。)、さらに籾殻の上に落ちた糞尿は豚が歩くことでかき混ぜられ、糞に含まれた微生物によって腐敗せずに分解され、清潔に保たれるのです。

 

いやはや素晴らしい。

こんな風に育てられた豚は、シェフ等にも大好評だそう!!

しかし、頭数が少ないので供給がかなり少ない激レア肉!!

ちなみに、今回お昼ごはんにてこの豚の骨を使った豚骨ラーメンをご馳走していただきましたが、超美味かったです!!!

出来る限り自然な環境で豚を育て、その生命を余すことなく戴くこのスタイル。

めっちゃ最高でした!
*出汁を採った後の骨は、炭にして畑に撒いたりされています!!

 

真空管太陽熱温水器

これは設備投資が必要ですが、超良い!!

都会でも導入できるので、これからが非常に楽しみな設備!!


サイズによって価格も変わります!

 

特徴は、何と言っても真空管を採用していること!!

真空管の内部にある黒色の筒は水で満たされています。

日光がこの黒い筒に当たって熱を吸収し、水が温まります。

以前の太陽熱温水器なら、せっかく水が温まっても、外気温が低ければ冷却されてしまうので、お湯を作るには相当な日光が必要でした。

しかし!!

この仕組なら、黒い筒が真空管に包まれているお陰でガッツリ断熱されているので、外気温に影響されないのです!!

言わば、透明の魔法瓶!

 

実際に、坂本家では良く晴れた2/5に55℃のお湯を作ることが出来たそうです!!

 

多くの家で「ガス給湯器」、「電気給湯器」が使われていますが、エコという意味でも節約という意味でも、「真空管太陽熱温水器」という選択肢は大いにアリだと思います!

 

天ぷらカー

高知に移住するまでは、存在も知りませんでした。

移住先のご近所さんで、2家族「天ぷらカー」ユーザーが居て、知ることが出来ました。

ちなみに、普段から仲良くして頂いている2家族とはコチラの方々!!

色々教えてくださり、ありがとうございます!(^^)

 

「天ぷらカー」とは、植物油の廃油を使って走る車の事!!

ディーゼルエンジン(軽油で動く)の車じゃないと、「天ぷらカー」にはなりません。

 

日本だと、トヨタのハイエースを「天ぷらカー」に改造して使っている人が多いようです。

廃油は、近隣の飲食店等から定期的に集めることで確保します。

これなら、ガソリン代が不要になるばかりか、廃棄物を減らす事が出来ます!

化石燃料を使わず、エネルギーを自給出来るのです!

坂本さんのハイエースは10人乗りで、100L用のタンクを積まれているので、7km/Lで計算しても航続可能距離はなんと700km!!

 

オフグリッド・システム

オフグリッドとは、電力会社の電力網から切り離された状態を言います。

つまり、桜の山農場では、電気も自給しちゃっています!!

私もいずれは電気の自給に挑戦したいと思っていますが、まだ勉強していません。

そんな中、坂本さんは独学で発電やら蓄電のシステムを学び、独自でオフグリッド・システムを創り上げてしまったのです!!

話が専門的過ぎて、全然ついていけませんでした。笑

 

超シンプルに書くと、

台風で被災した発電所から無料で貰ったソーラーパネルで発電して、

中古で買った電気自動車のバッテリーを改造して作ったリチウムイオンバッテリーに蓄電して、

海外から取り寄せた日本初稼働のインバーターで直流から交流に変換して、

家庭で電気が使えるようになっているとの事。

多分ですけど。笑

 

これで電気自動車の充電や、家庭での電気を全て賄えているそうで、ここまでのシステムを組んでいるのは、国内では桜の山農場だけだそうです!!

独学でここまでやるなんて、凄すぎます!!!

 

いやー、面白かった!!

薪で生活しているかと思えば、電気自動車の電気まで自給してしまってる、自然とテクノロジーが融合した生活!!

 

まさに、塩梅ライフのコンセプトは「人と自然が共にハッピーな暮らし」を模索する事であり、ちょうど良い塩梅の生活を目の当たりにした感じでした!

今回、坂本家と繋がることができて本当に良かったです。

我が家は引き続き、「我が家にとってちょうど良い塩梅の暮らしの確立」と、「極端に自然寄りな『はじまりの家』の開拓」を進めていきたいと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

コメント

Japanese