赤ちゃんが腸重積になった話

どうも、Yuta・Akaneです!

我が家の長男 NEOが、1歳の誕生日目前にして、腸重積になり、緊急入院!!!

誕生日当日に無事退院できましたが、本当に恐ろしい経験でした。

この病気のことを知っているのと知らないのとでは、直面した時の気の持ちようが全然違うと思います。

赤ちゃんを持つお父さん・お母さんに読んでいただきたくて、この経験をブログでシェアしようと思います。

*医学的な事も書いておりますが、私達は医者ではありませんので、自己責任でお読みください。

腸重積症とは

症状は?

こんな症状があれば、ためらわずにとにかく早く病院へ行ってください!

腸重積は、対処が遅ければ遅いほど重篤化し、最悪の場合は命を落とす事もあるそうです。

症状

腸重積の3症状として

嘔吐

腹痛

血便

が挙げられますが、この3つすべてが初診時に揃うことはあまりありません。

 

お腹を触ると、ソーセージ様のシコリのようなものが確認出来る(重積した腸は硬いです)ことがあります。

小児の場合は、

原因不明の不機嫌

声をあげて泣

顔面蒼白

ぐったりしている

などの様子から判明することがあります。

 

あと、風邪をひいていると、発症しやすいようです。

(参考:「オリンパス おなかの健康ドットコム」と、病院の先生から聞いた話)

腸がどうなる?

これが腸重積!!

出典:MSDマニュアル 家庭版

これにより、便が腸を通過出来なくなるだけでなく、腸の血液が滞って細胞が壊死してしまう恐ろしい病気なのです。

なぜ重積するの?

それにしても、めちゃくちゃ不思議な現象!!

しかし、ちゃんとこうなる理由があります。

腸は、蠕動運動 (ぜんどううんどう) を使って不要となった物質を体外へ排出する機能を持っています。

そして、稀にこの機能が災いを起こすのです。

腸内の腫瘍ポリープ風邪などによる腸のリンパ節の腫れ

こういったものを、不要な物(便?)と勘違いして、蠕動運動によって腸もろとも肛門側へ向けて送り込んでしまうのです!

何じゃそりゃ!!

治療法

非観血的整復

肛門側から空気圧や水圧をかけ、重なった腸の先端を少しずつ戻す治療法です。

超音波やX線で観察しながら行いますが、内視鏡を用いて整復することもあります。

非観血的整復は発症後12時間以内であれば行うことができます。

非観血的整復後の再発率は10%と高く、そのうちの1/3は整復後48時間以内に再発すると報告されています。

観血的整復

開腹手術、腹腔鏡下手術で腸の重なりや原因となった病変をとり除く治療法です。

非観血的整復が不可能な例、非観血的処置が不成功だった例、何らかの病気を原因とする例などに行われます。

(出典:「オリンパス おなかの健康ドットコム」)

 

我が家の長男 NEOの場合

教科書的なお話はこれくらいにしましょう。

ここからは、1歳の誕生日を目前に控えたNEOがどうなったのか。

リアルな体験談を時系列でご紹介したいと思います。

様子がおかしい

夕方17:30頃。

泣き始めて、おもちゃ等を渡しても何をしても泣き止まない

こんな時は、いつもならAkaneかYutaのところにベッタリくっつくのですが、そんなに激しく追いかけてくることもない。

Akaneが授乳しようとしても、それを拒否。(こんな事は超珍しいので、この時点で異変を感じた。)

Yutaが抱っこして歩いていると、突然泣き方が激しくなり、すぐに泣き止んだ。と思ったら、またすぐに激しく泣く。

これが2〜3分の間隔で繰り返された。(これ、腸重積の特徴的な症状!

そして、静かになった。

「なんや、眠たかっただけか。」と思って寝顔を見てみると、目が半開き。

普通では無かったけど、心臓はテンポよく動いているし、息もしている。唇も紫になっていない。

とりあえず、緊急性は無いだろうと自分に言い聞かせて、Akaneに渡した。

Akaneに抱かれたNEOは、首が座っていない新生児のようにぐったりとしていて、目をまじまじと見ると、半開きの眼の奥にある瞳が、右へ左へと交互に動き、焦点が定まっていない。

明らかに、意識が朦朧としていた。

顔面は蒼白

ちなみに、熱は無し

ここまできて、ようやく緊急事態であると認識。

時間は18:00。

泣き始めてから、すでに30分が経過。

どこの病院に行くか決める

さて、どこの病院に行くべきか。

今振り返れば、別の選択肢を取っていたと思います。

2つの選択肢

しかし、この時に頭にあった選択肢はこの2つ。

【選択肢①】
救命救急センター等を持つ、地域の中核病院へ連れて行く

👍 高度な医療を提供できる施設なので、安心

👎 家から45分位かかる。

 

【選択肢②】
救急対応をしている近隣の小規模総合病院へ連れて行く

👍 家から15分
  とりあえずでも、最低限の処置はしてもらえる可能性がある。
👎 小児科が無い
  夜間に行っても、専門の先生がいない可能性がある。
  設備的に、処置が出来ない可能性がある。

 

決断

相手は赤ちゃん。そして、この症状。。

正直、それなりの設備がある病院でなければ、対処は困難だと思いました。

しかしながら、意識が朦朧としているNEOを前にして、少しでも早く病院に連れて行ってあげたかった。とりあえずでも、何らかの処置をしてほしかった

そんな理由から、選択肢②の小規模総合病院に望みを掛けました

ちなみに、どっちにするかで迷った時間は、数秒程度。

病院へ行く

そんなこんなで、近所の小規模総合病院を選択。

いきなり行って断られても困るので、まずTELをしました。

これがその時の会話の一部始終。


Yuta
Yuta

赤ちゃんがぐったりしているので、救急でいかせていただきたいのですが?(冷静に説明)

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

お名前は?

◯◯です。

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

はい?

◯◯です!

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

◯✕ですか?

いいえ、◯◯です。
(心の声:いや、どっちでもええけど。ってか、それどころちゃうから!)

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

連絡先は?

000-0000-0000です。
(心の声:救急やのに、なんでこんなゆっくりしとんねん!)

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

では少しお待ちください。

看護師さん
看護師さん

はい、どうしましたか?

Yuta
Yuta

−−−状況を説明−−−

看護師さん
看護師さん

はぁ。まぁ来てもらってもいいですけど…。
〇〇町にお住みですか?そうなら乳幼児福祉医療費請求書を持ってきてもらってたら良いと思います。

Yuta
Yuta

✕✕町に住んでます。
(心の声:「まぁ来てもらってもいいですけど」ってどういう意味??)

看護師さん
看護師さん

✕✕町にお住みでも、持ってきたら良いと思います。

Yuta
Yuta

分かりました。
(心の声:イラッ!💢急いどんのに、このやりとり何!?)

看護師さん
看護師さん

では、何分で来れますか?

Yuta
Yuta

15分で行きます!


 

冷静に話しましたが、気持ちは焦っていたので、電話のやりとりがもどかしくて、ついイライラしてしまいました。。

とにかく、大急ぎで病院へ。

車中で、NEOが嘔吐しました。

実はNEO、生まれて4日目で中腸軸捻転(腸回転異常症の疑いアリ)を起こしたために緊急入院したことがあります。

今回も似たような腸の疾患ではないかと疑っていましたが、嘔吐が無かったのでよく分からず。

でも、この嘔吐で疑いがより強くなりました。

そして、似たような腸の疾患だとすると、1分1秒を争います。

気持ちが、ますます焦る!!

 

そして、病院へ到着!!


Yuta
Yuta

先程電話をした○○です。

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

あー、はいはい。ではここに、名前と住所と電話番号をお願いします。
それと、保険証と乳幼児福祉医療費請求書をお願いします。

Akane
Akane

はい、書きました。

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

はい、確認します。(Akaneが書いたものと同じ情報を、病院側の受付表に手書きで写す。)

Yuta
Yuta

(心の声:「それは後にして、先に診察をしてもらえませんか?」と言えなかった自分に後悔。。)

時間外受付担当のオジサン
時間外受付担当のオジサン

では、こちらへどうぞ。(救急外来へ案内してくれる。)
ここで、座ってお待ちください。(照明が消えた待合室。。)


 

すでに1名患者さんが診察室に入られており、待つこと15分。。

NEOが泣き始めてから1時間が経過。

診察室から漏れ聞こえてくる声から判断するに、診察室には患者さんはおらず、ドクターが患者さんのご家族へ患者さんの容態を説明しているっぽい。

NEOの事が心配すぎて、診察室に乱入しようかと真剣に考えましたが、良心がそれを拒みました。(良心って、何なんだろう。。自分が情けない。。)

 

そして、ようやく診察室へ!!

簡単に状況を説明。

そして、ドクターはNEOの状態を診て(手足の末端が紫色だった)、酸素吸入をするようナースに指示。

すると、NEOの顔色も良くなってきて、意識も安定してきた様子。

とりあえず一安心だが、腸の疾患ならそれを治さないと大事に至る!

ドクターの診察では、何らかの原因で腸閉塞を起こしている可能性があるとの事。

しかし、そしてやはり、この病院では対処が出来ないとの事で、転院となる。

転院候補の中核病院へ電話連絡をしてもらうも、受入可能かどうか確認してから返答するとの事で、返答待ち。。

そして、数分後に電話が掛かってきて、「受入不可」との返事が。

次の候補の中核病院へ連絡してくれて、受け入れてもらえる事に!!

そして、今度は消防署に連絡をしてくれて、救急車を手配してくれました。

(めちゃめちゃ感謝してますが、病院間の連携が結構アナログな感じだったので、少し残念。確か、ITを取り入れてスムーズな運用をしている自治体もあった気がする。。)

 

とにかく、わずか5分で救急車が来てくれ、ここから30分ほどで病院に到着!!!
(救急車に乗ったのはAkaneとNEO。Yutaと子供2人は自家用車で追いかけました。)

 

救急車で搬送してもらった事もあり、煩雑な受付等もなく、即診察を開始してくれました。

本当にありがたかった。

そして、採血・採尿・超音波検査を実施。

採血に関しては、血算・凝固・生化学・免疫に加えて血液培養検査もしてたので、わずか9kgの赤ちゃんにとっては採血量も多かったと思います。(;_;)

検査中、私達はカーテン越しで待機。

本来ならギャン泣きするはずのNEOの声が聞こえないのが、さらに私達の不安を増幅させます。

 

結果報告まで1時間近く待ちましたが、大きい病院なので何とかしてもらえるという安心感はありました。

そして、ドクターから説明が。

 

病名 腸重積症

診察結果

やっぱり腸の疾患でした。

しかし、「腸重積」という病気は聞いた事があったけど、腸がどうなっている状態の病気なのかは知らず、先生に説明してもらい、上述の知識を得ました。

診察結果の根拠

腹部にシコリが確認できた事、そして超音波検査の結果が、確定的でした。

重積している腸は、超音波検査ではこのように写る(ダーツの的っぽいので、「ターゲットサイン」と呼ばれているらしい)そうです。

腸重積の治療

治療方針

ここまでで、泣き始めてから4時間半ほど経過していました。

しかしながら、まだ血便も認められないし、発病から24時間経過していない。

さらに、腸閉塞(イレウス)があまり進行していない事から、非観血的整復術で治療する事となりました。

ちなみに、腸閉塞は進行すると腸管内にガスが溜まり、X線画像でガスを確認できるそうです。

NEOは若干しかガスが溜まっていませんでした。

ちなみに、進行するとこんな風になる様です。

治療内容

ドクターから説明を受けた治療説明書には、こう記載されています。


治療早期の腸重積にはまず高圧浣腸を行います。脱水を認めることが多いのでしっかり点滴を行う必要があります。肛門にチューブを留置し、薄めた造影剤(ガストログラフィン)を腸の中に注入し、その圧力で入り込んだ腸を戻します(空気で行う整復もあります)。高圧浣腸で戻らない場合や、発症から長時間(24時間以上)経過している場合、全身状態が悪い場合(イレウスが重篤)は手術が必要です。手術では、重積した腸管を直接手で戻します。重積した腸管の損傷が高度な場合、切除が必要となります。

腸重積症はリンパ組織が腫れて起こることが多いので、高圧浣腸で戻した後も繰り返すことがあります(再発率10%)。手術で戻した後も、再発する可能性はあります(4%)。

治療

ドクターからは、「3回挑戦して、それでも治らなければ手術します。」と告げられました。

腸は薄いので、何度も高圧浣腸をすると破れる可能性もあるそうなのです。

そして、治療スタート。

NEOが処置室に運び込まれます。

私達に出来ることは、ただただ祈るのみ。

1時間ほどが経過して、ドクターが処置室から出てきました。

3回挑戦しましたが、治りませんでした。

Yuta
Yuta

と、言うことは…

今から外科の先生が駆けつけてくれる事になりましたので、もう少し試させてください。

うぅ。。。手術の覚悟はしていましたが、やっぱり高圧浣腸で治るなら、それが一番!!

NEO、頑張れ!!

そしてまた1時間以上が経過し、時刻はすでに0時を過ぎました。

そして、外科の先生が処置室から登場!!!

レントゲンで見る限り、重積した部分は治ったと思います。

 

あ、ありがとうございます!!!!!!

よく頑張った!!!NEO!!!!!

これが、高圧浣腸をしながら撮影されたレントゲン写真。

 

NEOがアデノウィルスに感染していた事、そして腸重積の再発に備え、5泊6日の入院生活を終えて、無事に退院することが出来ました。

健康、ホンマに大事!!

 

今後、もし子供に異変があったらどうするか

今回、「救急外来→救急車で転院→処置」という一連の流れを経験。

もっと早く処置までたどり着く余地がありました。

なので、万が一同じような事があった場合に備え、調べたり人に聞いたりして情報収集。

私達ならどうするかを考えてみました。

明らかに異常なら、ためらわずに「119」へTEL

これが一番安心!

最短時間で最善の対応を取ってくれると思います。

判断に迷った時は、全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」

「119」に電話すると、色んな人を巻き込むから気が引ける。

自分が救急車を呼んだせいで、他の人が救急車に乗れなくなってしまうかもしれない。

 

そんな事を考え始めると、正確な判断が出来ません。

そこで役に立つのがこのアプリ!

全国版救急受診アプリ「Q助」

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開発元:消防庁
無料
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アプリからの質問に答えていくだけで、「救急車要請」「早めに病院へ」「病院へ」「様子見」の4種類の対応を提案してくれます。

使い方も簡単ですので、オススメ!

優柔不断な私は、もし次回こんな事があれば、このアプリを使います!!

それでもまだ判断に迷う場合

日中なら、急いで病院へ連れて行く

この場合、病院での受付に時間を取られてしまいますが、病院までの到着時間は早いです。

第三者に相談する

電話でサポートをしてくれる公共機関があります。

電話回線の都合で繋がりにくい事もあるようです。

小児救急電話相談事業「#8000」

対応してくれる時間帯は、自治体によってマチマチなので、事前に調べておいた方が良いです。基本的に夜間のみ開設されています。

救急安心センター事業「#7119」

まだ実施している自治体が少ないが、基本的に24時間対応です。

 

 

以上、腸重積のお話でした。

命を救っていただいた消防官の皆様、病院の皆様、ありがとうございました!

そして、入院中に私達家族を支えてくださった友達みんな、ありがとう!!

大事な人にもしもの事があった時のため、備えは大事

そして、仲間は大事

そんな事を、身を持って経験しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!(^^)

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