22〜29日目 5ヶ月間の子連れ海外修行 in オーストラリア マランビンビー vol.1

どうもYutaです!

2日間の観光を終え、いざ3つ目の農園へ!!

 

移動

次なる農園はMullumbimbyというところにある農園。

場所はこの辺。

交通手段は高速バス。

待ち時間を利用して、恒例のゴミ拾い

それからバスに揺られること4時間、子供達はグズることもなく、一安心。

夜の6時半に到着したにもかかわらず、ホストの方がバス停まで迎えに来てくださり、無事に到着!

 

農園に到着!!

夫婦と小さな娘さんが営む農園は、森・川・畑を含む5acre(約20,234平米、約2町)の土地。

この敷地に住んでまだ3年ということで、未開拓エリアも多いですが、とにかく美しい!!

畑はこんな感じ。

 

Yutaはもう少しごちゃごちゃした感じの畑が理想なのですが、Akaneはここの畑を大変気に入っております。

早く自分の土地を持って、色んなことを試したいとの思いに駆られます。

 

ここでのお手伝い

マルチ作り

マルチとは、畑の保湿・保温・雑草防除・獣害防除などの目的で用いられる手法です。

 

日本の慣行農法であれば、黒いビニールシートを畝に被せるのが一般的に用いられている手法のように思います。(イチゴ狩りとかで目にされた事がある方もいると思います。)

この農園では、基本的に畑の中には草が生えないように管理をされており、よりナチュラルな手法でマルチを使用されていました。

 

① 畝と畝の間の通路に、新聞紙を敷く。(広告はインクに化学物質が多く含まれるため、取り除く!!

② 新聞紙の上から、刈草(乾燥したもののみ!緑色の雑草は再度根を生やす可能性があるため。)を敷き詰める。

*畝の上は、新聞紙は敷かずに刈草のみを敷き詰める。

*果樹の周りにもマルチを行う。

果樹の根元にマルチ。その周りには葉物野菜。

 

ちなみに、ここではカンガルーやワラビーの獣害は少ないが、バンディクート(ゲームキャラクターのクラッシュ・バンティクーはこの動物みたいです)という大きなネズミのような動物の獣害が多いそうです。

実際、毎日のように畑に新しい穴が掘られていました。。

バンディクート!

 

畝作り

畝は野菜を育てる場所であり、最も重要な工程。

考え方やその場所の環境などによっても方法が異なるため、作り方は千差万別。

ここでは、以下のようにされていました。

 

① 黒色の、おそらくポリプロピレン製シート(ビニールシートとは異なり、丈夫なので何回も使用可能)で、畝を作る場所を覆う。

草は、光を失うと6週間ほどで枯れるとのこと。

*黒色を使う理由は、温度が高い方が草が枯れやすいからとのこと。

 

② 6週間以上経過した後、シートを取り外し、残存している緑の草及び根っこを除去。

6週間後に黒いシートを取り外し、緑の草を除去しているところ。大半の草が枯れている。

 

③ 施肥(鶏糞・rock soil・石灰)し、トラクターで肥料を地中に鋤き込む。

*鶏糞には窒素が豊富。rock soilには各種ミネラル。石灰は、酸性に傾いた土のpHを中性にするために使用。

*鶏糞は、1ヶ月以上保管すれば菌が消滅するので、必ず1ヶ月以上経過したものを使う。

*施肥の前に、土地のpHをキットなどを使用して確認されているとのことでした。

 

④ 保湿・保温・雑草防除のために、マルチとして枯草を畝の上に50cmほど積む。

*雨が降ればマルチの嵩は低くなるとのこと。

 

施肥に関しては、ここでも色んな実験をされており、牛糞を使ったりコンポストを使ったりされたそうですが、今の所 鶏糞がベスト とのことでした。

 

苗/種植え

これも、繊細で難しい工程。

やり方はこんな感じ!

苗植え

移植が可能な植物は、育苗室(nursery)で苗を作ってから、畝に移植。

 

① 畝の上のマルチ(枯草)をかき分ける。

② 穴にフォークを突き刺し、テコの原理で軽く土を持ち上げ、土の中に空気を入れる。

 

③ 穴に施肥(鶏糞・土・rock soil・石灰)をして、表面だけフォークで掻き混ぜる。

*苗の根が高濃度の肥料に直接当たると、肥料焼けを起こして枯れてしまうため、掻き混ぜるとのこと。

 

④ 少しだけ穴を掘り、苗が入ったポットを持ってきて、ポットの土を取らずにそのまま穴に埋めて、軽く土の表面を押さえる。

 

⑤ 5分以内に水やり。

 

種植え

移植を嫌う作物(根菜など)は、畝に直接種を植えます。

今回は、人参の種を蒔きました!

 

① 畝の上のマルチをかき分ける。

種を植えるため、マルチを掻き分ける。

 

② 土の表面に施肥(metal soil・ピートモス)。

*発芽には、栄養よりも、空気が大切とのこと。土の上だとジメジメしてしまうため、メタルソイルという水はけの良い物質と、保湿のためのピートモスを50:50で混ぜていました。

 

③ パラパラと種を蒔く。

 

④ 5分以内に水やり。

 

ミミズコンポスト作り

オーガニック栽培には欠かせないコンポスト。

生ゴミも処分でき、肥料も作れる、循環型の生活の素晴らしい知恵。

ここではミミズを利用されていました。

 

① 風呂釜を、排水溝が下になるように若干の傾斜をつけて設置。

② 排水口の下にバケツを設置。

*使用を始めると 、少しずつですが排水口から茶色い栄養満点の水滴が落ちてきます。これはWorm Juiceと呼ばれ、液肥として畑に散布します。

 

② 排水溝の上にメッシュを置いて、風呂釜に土とミミズを投入。

 

③ ダンボールを土の上に敷く。

 

④ 土とダンボールをもう一層重ねる。

 

⑤ ダンボールの下に生ゴミ投入。

 

⑥ 雨水が入らないよう、蓋をする。

 

ここで勉強になったことが、ダンボールを敷く理由。

なんと、ミミズがダンボールの隙間に入り込んで卵を産むとのこと!

 

ここでも、たくさんの経験をさせていただきました。

最後はバス停まで送迎・見送りをしてくださり、何から何まで本当に感謝です。

次回は、この農園での生活面についてご紹介させていただこうと思います。

お読みいただき、ありがとうございました!!

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